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sayaのおうち

sayaのおうち

…sayaの非日常…

大体、中学時代から、胃痛持ちだった。
テストの前日、その時になって慌てて勉強するもんだから、
間に合わない。間に合わないから徹夜する。
徹夜の度に、濃いコーヒーをがぶ飲み…。

だから、胃痛の度に売薬飲んで誤魔化してたし…。
そんなに気にした事も無かった。

…が、平成15年秋。その胃痛は、売薬では、治らなかった。
仕方なく、内科受診。診断は胃潰瘍。
40代になったからと、先生に強く胃カメラを勧められ、
何事も経験と、一度だけのつもりで受諾した。
…が…これは、失敗だったと胃カメラ開始時になって自覚。
鼻水に涙。嘔吐…。物凄い辛かった。
それでも、上手だと言われてる先生だったのに…。
で、初めて見た、自分の胃の中。
…大きな胃潰瘍だった。長年の不摂生だ祟って、幾重にも重なる瘡蓋。
5cm以上は、ありそう…。
こりゃ、これだけ痛いんだし、癌かも…。
ドキドキ…ワクワク…。検査結果を待った。

(実は、私。ずーーーっと死にたい願望が強くてねぇ…。
でも、自殺するほどの勇気も無い。で、この時を待っていた!!って、感じ)

結果…死んでいる組織なので、何とも言えない…。
この結果のお陰で、1ヵ月後、又、胃カメラを飲むハメになった。

2回目。胃壁は、大分綺麗になっていた。
(残念…。胃潰瘍の薬飲んだら、胃痛も納まったし、
これだけ胃壁が綺麗なら、本当に胃潰瘍だったんだなぁ…)
でも、今回も、検査の結果は、どっちとも分からない。

年明けに、3回目の胃カメラと、相成った。
胃の方は、とっても調子よく、食欲もバッチリ♪
空腹時にも、ちょっと胃もたれみたいな感じはあるけど…。
きっと食べすぎ…。と、自己判断。
さぁ!!これで、胃カメラも終わりだぁ!!

…ところが、数日後、検査結果を聞きに行ったら、ヒットだった。
…それも、いきなり「見つかりました」…。おい、おい…。
普通、癌の場合、まず、家族を呼んで、
告知するかどうか決めるんでしょう?
(私は、夫に、絶対告知しないでくれと、ずっと前から頼んであった)
何で、いきなり、告知するの?
おめめパチクリ。話を聞きながらも、
どうも状況が飲み込めないだけのパニック…。
翌日、夫が呼び出され、先生から説明があった。
で、話は、入院先、手術に進んでいく。
…うそぉ!!マジ!?やだー。
この3言で済ませられるだけ、私の頭は、パニック…。

(癌なら、死ねるかも知れない…
今度こそ、やっとあっちの世界へ行けるんだわ♪
…でも…。間違いだよ。うん。医療ミス♪誰かのと
間違って送って来た結果じゃない?
あ、でも、入院したら、思いっきり眠れるし、上げ膳据え膳の天国状態♪
…でも、手術は、嫌だよねぇ…。そうだ、全部、気のせいだった…
って事にして、全部パス!!してしまおうか…。)
…そう。私の頭の中は、カオス…。

私のパニックを他所に、話は進んで、
訳の分からないまま、総合病院受診。
そこの病院の先生に、治りかけの胃潰瘍の写真を見せた。
「これで分かるんですか?」
Dr.「ははは(笑)。立派な胃癌ですよ。これは」
…私には、分からない…。
キズが治って、肉が盛り上がってきたとしか…。
で、入院が決まった。
1月28日入院。
2月13日手術。
2月28日退院。
入院中。小型のエクシーレを隠し持ち、
病院からほぼ毎日ここの日記を更新。
はっきり言って、病院での私は、ハイモードだった。
楽しくて仕方なかった。

癌は、初期だったので、本当に最低限の切除。
年に何人もない、幽門温存となった。
…ラッキー♪だったと人から言われた。
でも、私の憧れのあの世は、確実に遠くなっていた。
あの世で、父や祖父母、叔父・伯母・従兄が、
まだ来るな!!と、言っている様に思えた。

生きるしかないんだ…。

確かに、子供の事を思えば、不謹慎な考えなんだと思う。
それに、多分、私は、甘ったれだから、
死=逃げ場で、捉えているんだろうと思う。
でもね…。どうしても死にたくて仕方なかった時期があったのよね…。
ここに居る事が、辛くて…。舅・姑の一語一句に動揺して。
夫さえも信じられなくなって…。
狂うんじゃないか?って思えるだけ辛かった。

だから…私は、ストレスからだろうと思っている。
が…まわりは、煙草が原因と信じて疑わない。
…煙草は、肺がんじゃないの?
どうも、私の気の使い方に問題があるらしいんだけど…。
さりげなく、相手に負担をかけない様に…が、
相手は、全く気を使っていないと思い込んでしまう。
普通と違うのかも知れない…気遣い…。

兎に角、生きるしかないんだよね…。
生還してしまったから…。

でも…ね…誰にも内緒なんだけど…実は、この次、体調が崩れた時は、
気軽に病院へ行くのは止そうと思っている…。
少なくとも、ぶっ倒れて病院に救急車で運び込まれるまで…。

…こんな考えも、子供達への愛情が薄いって言われる原因なのかなぁ…。
愛し方…接し方。難しいです。
私に出来る手一杯で接してるんだけどね…。
結局、私には、結婚も育児も無理だったんだろうと…。
そんな結果に行き着いてしまう…。

ドラエモン…欲しいなぁ…タイムマシン。


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